平野龍紀
昭和33年熊本県生まれ、愛媛県、長野県と北上を続け、現在新潟県上越市在住です。
経歴
昭和51年 | 松本歯科大学入学 |
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昭和57年 | 同大卒業。同大歯科補綴学第2講座入局 |
昭和60年 | 平野医院敷地内に歯科開業 |
平成27年 | 平野医院旧駐車場内に移転開業 |
趣味について
オキナエビス オウムガイ アオイガイ タカラガイ編集中
小学校の頃愛媛県に住んでいたことがきっかけで、貝殻採集するようになりました。近くの海岸はもちろん、自宅の庭でもたくさんの貝殻を拾うことができたのです。おそらくどこかの海底から採取した砂利石を庭に敷きつめてあったのでしょう。40年も前の懐かしい貝も今診療室に飾ってあります。それぞれ思い出がありますが、歯医者としてずっと気になっている貝が1つあります。
左シロヘルメットダカラ / 右セトモノダカラ
天然歯そっくりの差し歯を作るのに瀬戸物材料(セラミックス[磁器]、ポーセレン[陶器])を使いますがこの貝の英名はcawry、あるいはporcelain cell,フランス語にいたってはそのままporcelaineといいます。
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- 左:シロヘルメットダカラ Cypraea marginata albanyensis Raybaudi,1985
- 右:セトモノダカラerosaria eburnea 和名がそのまま瀬戸物です。
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上コガタケイトダカラ / 左アサヤケダカラ / 中アルジェラカモンダカラ / 右カワムラダカラ
タカラガイにはさまざまな模様、形、大きさの種類があります。
たとえば、
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- 上:コガタケイトダカラ jeaniana sherylae Raybaudi,1990
- 左:アサヤケダカラ porteri porteri Cate,1966
- 中:アルジェラカモンダカラ helvola argrlla Melvill,1888
- 右 カワムラダカラ sulcidentata Gray,1824
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メダカラとかハナマルユキといった海岸で比較的簡単に拾うことの出来るポピュラーなタカラガイもありますので海水浴にいった際には探してみてください。 三重県の 鳥羽水族館では珍しいタカラガイをはじめ数多くの美しい貝を見ることができます。貝類のことを詳しく知りたい方は一度立ち寄ってみてください。 貝の世界に魅了されますよ。
チマキボラ
なんとも不思議な巻き方をしてます。チマキボラといいますが小学生のときはこの貝がほしくて、でも何万円もするのかな?と思ってたものでした。20歳のときに南紀串本のドライブインで千円で売ってるのをみて少し拍子抜けしたと同時にもちろんすぐ買いました。子供の頃の夢がかなったのですごくうれしくて、車の中でずーっとながめていたのを覚えています。
学名 tacheria milabilis,英名はなんとjapanese wonder cell,日本の名がついてます。
ヒレシャコガイ
上の貝は巻貝でしたがこれは2枚貝です。突然歯の話になりますが、歯の噛む面というのはかなり複雑にうねっていますがそれが口をとじたときに上下うまくかみ合うようにできてます。この2枚貝も上下(実際は左右の殻)がみごとにかみ合ってます。「ちょうつがい」の部分が人では顎の関節に相当します。ホタテの貝柱でお馴染みの貝柱はこの左右の殻を閉じる役割をつとめます。人で言うと顎の筋肉です。
ヒレシャコガイ Tridacna (Flodacna) squamosa Lamarck,1819
左ショウジョウガイ / 右アメリカショウジョウガイ
こちらも二枚貝です。なんでこんな長いとげが生えてるのかわかりませんが、
こういうとげとげのある貝は多いですしやっぱり綺麗ですね。
- 左:ショウジョウガイ Spondylus (Eluetherospondylos) regius Linnaeus,1758
- 右:アメリカショウジョウガイ S (E) americanus Hermann,1781
殻の内面は光沢があって本当に綺麗です。
マルツノガイ
これは腹足綱(巻貝)、二枚貝綱のどちらでもなく堀足綱と分類されてるツノガイの仲間です。白くて細い個体は海岸で打ち上げられてるのを見つけることができますが、小さかったり壊れてたりしてます。和名は見たままのツノガイです。英名もそのままtusk(きば)、学名にもdental(歯)が使われています。
マルツノガイ 英名Vernede’s tusk
Dentalium (pictodentalium) vernedei Sowerby,1860