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貝殻図鑑「相模湾産貝類」

貝殻図鑑「相模湾産貝類」

上の貝(オキナエビスガイ)が表紙右上に載っている「相模湾産貝類」という分厚いこの本、「生物学御研究所編」とあるように貝殻図鑑というよりも、昭和天皇が採集された貝類についての研究報告、解説書なのです。オキナエビスガイは図版の一番最初に記載されてます。とにかく昭和天皇ゆかりの本ということもあり以前よりずーっと欲しかったのですがなかなか書店で見つけることができませんでした。ある時、東京で歯科の学会が開催された帰り道、神田の古書街に寄ってみたところこの本を見つけました。定価で結構な値段はするんですが、この機会を逃すとまたいつ買えるかわからないと思い、速攻でレジへ持って行き「これ、下さい!」と言ったところ、「ン万ン千円になります。」と予定の三倍強のお値段!一瞬凍りつきましたが、「そうか、ここは古書店、貴重な本ってのはそうだよなぁ。」と自分に言い聞かせてこの重い本を新潟まで持って帰りました。
まだ昭和天皇がご存命だった昭和46年9月27日初版発行とあります。状態もいいです。

 

コシダカオキナエビスガイ

コシダカオキナエビスガイ

円錐がやや強いのが特徴で、まだ身が少し残っていたのでちょっと臭かったという記憶があります。いまはもう大丈夫ですよ。
コシダカオキナエビスガイ
Mikadotrochus salmiana (Rolle,1899)

 

アフリカオキナエビスガイ

アフリカオキナエビスガイ

ここから先の3個体については、ほとんど兄弟のようなもので、よく似てます。産地の違いということでしょうか。でもそのなかでもやはり二つ目が一番美しいと思えるのは日本人だからでしょうか?
アフリカオキナエビスガイ
Perotrochus africanus (Tomlin,1948)
アフリカ産です。

 

テラマチオキナエビスガイ

テラマチオキナエビスガイ

こちらは寺町氏の名に因んでテラマチオキナエビスガイといいます。日本人にとってはうれしいかぎりです。このように日本人の名が学名に使われている貝はたくさんあります。ベニオキナエビスガイのhiraseiも平瀬氏ですね。
テラマチオキナエビスガイ Perotrochus africanus teramachii Kuroda,1955

 

ミナミノオキナエビスガイ

ミナミノオキナエビスガイ

色合いは若干違いますが大きさ、形は先の二つとよ~く似ています。こちらの産地はオーストラリア近海。
ミナミノオキナエビスガイ
Perotrochus afuricanus westralis (Whitehead,1987)

 

ミダースオキナエビスガイ

ミダースオキナエビスガイ

どうしてこれだけ先端が押しつぶされたみたいに平坦になってるんでしょう?この貝の特徴ですね。
ミダースオキナエビスガイ
Perotrochus midas Bayer,1965

 

ゴトウオキナエビスガイ

ゴトウオキナエビスガイ

ここから先の四個体はいずれも殻表が極め細やかでとても綺麗です。
右の個体は発見も新しいようですね。
ゴトウオキナエビスガイ
Perotrochus gotoi Anseeuw,1990

 

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